タイトル:アダルトチルドレン(AC)と共依存 |
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下記は、アダルトチルドレンの説明に使用した図です。
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共依存という言葉は、学術的用語でなく、明確な定義はありません。図のように、当初の定義としては、アルコール依存症患者を世話する家族が、結果として、依存症の回復を遅らせている現象を指しました。この状況では、アルコール依存症患者が家族に依存するため、自立する機会を失い、家族もまたアルコール依存症患者の世話をすることに自らの生きがいを見出し、悪循環を生み出していると説明されています。
このように、「共依存」と言う言葉は、「アダルトチルドレン」と言う言葉と同じ背景を持っています。但し、アダルトチルドレンはなかなか受け入れなれない言葉ですが、共依存はすぐに受け入れられたと言う違いがあります。
現在では、単にアルコール依存症患者との関係だけでなく、「ある人間関係に囚われ、逃れられない状態にある者」としての定義が受け入れられています。例えば、暴力を振るう夫とそれに耐える妻の関係、支配的な親と愛情を受けたい子供の関係、相手から愛されることが目的となっている恋愛関係などが共依存の関係と言われています。
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| 共依存の症状 |
「恋愛依存症の心理分析 原題『Facing Love Addiction』1992年) ピア・メロディ他著」に、「共依存の中核の症状は5つとされ、それを核にして16の症状行動(思考・態度)が派生する」と書かれています。
中核症状は以下の5つです。表現は分かりやすいように変えています。
- 自己評価が低く、自分を愛することできない。
- 自分と他人の健全な境界線を設けることがむずかしく、うまく自分を守れない。
- 自分の現実や状況を把握するのが下手で、自分の意識を他者と共有することが難しい。
- 自分の要求や欲求を上手に人に伝えられない。セルフケアが出来ない。
- 自分の現実や状況を適切に感じとって表現することが苦手。また、さまざまな状況に適応しにくい。
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16の症状行動(思考・態度)は、次のように書かれています。
- 自らを犠牲にして他人を助けたり、世話したりする。
自分が他人にとって必要になっており、ありがたがられる、などの報酬を無意識に期待している。目先の愛情にとらわれて他人の世話をするが、大きな目で見ると他人や自分を破滅に導いていることに気がつかない(例・不良息子や飲んだくれ亭主に必死に働いてお金をあげたり、本人達の不始末を代わりに謝る)
- 他人の行動、感情、考え方・状況・結果を変えようとコントロールする。
他人の行動の責任はとるが、自分の行動がどのような結果を招いているかは考えない。他人の文句を言ったり、他人がどうするべきかを考えてそうなるよう努力はするが、自分がどうすれば本当は良いかを考えない。
- 何か身の回りに問題や危機が起こっていないと空虚になる。
問題のある人や場所に惹かれやすく、不安定な生活を送りやすい。いざ安定した自分中心の生活と不安定な他人中心の生活の選択をせまられると、「私がいないとあの人は……」「金銭的に無理」などといろいろ理由を並べて熱中できる問題がたくさんたる生活を選ぶ。
- 依存心が強く、一人でやっていけるという自信がない。
自尊心・自己評価が低く、自分自身が好きではない。一人で過ごしているとひどい虚無感に襲われて、自分を必要としてくれる人を常にもとめ、「見捨てられる危機感」を振り切れない。
- 考え方、視野がせまい。社会・地域・自然などへの関心・貢献が薄い。
特定の他人の問題で頭がいっぱいで、友人からも離れ、小さく狭い世界で生活する。このため、自分と自分の周囲の狭い範囲の人達が、どんな悲惨な状況なのか気がつかない。
- 現実をしっかり見つめようとしない。
他人の目や意見を気にして、あるいは自分の本当の気持ちをごまかすために、真実を隠して表面は何でもないように振舞う。悪い面をできるだけ小さく考えようとしてそう表現する。
- 「No」と言えない。「私」を中心に話せない。
コミュニケーションの技術に欠け、「自分の」必要なもの、欲しいものをはっきり要求することができない。「いいえ、できません」とはっきり断わることができない。他人の問題や他人の愚痴ばかり話し、「私は」こう感じてこう考えるというように自分自身を主にできない。
- 他人とのバウンダリー(境界)がはっきりしていない。
他人の問題にお節介にも入り込んでしまったり、他人の落ち込むのを見ると、自分も滅入ってしまったり、または人の気分を変えようと必死になったりする。自分と他人は考え方も感じ方も感情も違う個別の人間であるという自覚が、実はない。
- 自分の身体から出るメッセージに気がつかない。感情の適切な表現ができない。
繊細な感情がマヒしてしまっているので、感情の適切な表現ができずに、何だか変だなと思うときに胸がドキドキしても、それに注目せず無視してしまい、行動を変えることなく同じ間違いを何度も繰り返したりする。
- 怒りに問題がある。
自分よりも他人のために行動しているのに報われないとなると、怒りや恨みがたまってくるのは当たり前のことだが、自分自身でその怒りを否定するために適切な怒りの表現ができない。急に爆発させたり、八つ当たりしたり、あるいは怒りを「恐怖」にすりかえて怒りを感じないようにする。
- 静かに時を待つ、ということを知らない。
今すぐ良い結果が出ないと気がすまず、せかせか動き回ったり余計な心配に気をもむ。他人の行動を長い目で見守ることができず、自分が今すぐコントロールしようとする。しなければならないことで頭がいっぱいになり、様子をみるということができない。
- 罪の意識によくおそわれる。
相手に問題があるのは、自分が何か悪い事をしたかのように思い込み、自分がもう少し努力すれば、また自分の欠点を直せば相手が良くなるだろう、変わるだろうと必死になる。疲れて相手から離れようと考えると「私がいなければあの人は」「子どもがかわいそうだ」とひどい罪の意識に囚われる。
- 物事が極端。ほどほどに、ができない。
黒か白かがはっきりしすぎたり、自分が正しくて他人がまったく間違っているとか、または反対に全部自分のせいだと思い込んでしまう。いったん何かをやりだすと限度を知らず、または物事を1つも完成させることができずに、途中ですべて投げ出してしまう。
- 過去の間違いから学ぶことができない。
相手が問題を起こすと憤慨し嘆くが、少し調子がいいと苦しかったことを忘れて相手を「可哀想な人だから」と弁護したり本当はとても良い人だと思ってすぐ許してしまう。離れたり調子が良いときは楽しいことばかり思いだし、苦い経験を忘れてしまうのでふたたび同じ過ちを繰り返す。
- 被害者意識にとりつかれている。
相手を救おうとあがき、上手くいかないと相手を責める。それもうまくいかないと、相手のせいで自分はこんなにみじめだと被害者意識にとりつかれる。被害者の役割を演じ、相手のせいにしていれば自分の選択と行動の結果の責任を取らなくていいという錯覚に陥る。
- 自己の確立ができていない。
自分に自信がないので他人に幸せにしてもらおうと思っていたり、自分の人生の目的や自分はいったい誰なのかがはっきりせず、自分を大切にできない。すべての共依存の問題は、ここから始まっていると思われる。
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