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回避性人格障害(回避性パーソナリティ障害)、不安性人格障害(不安性パーソナリティ障害)

 
【DSM-IV-TR:アメリカ精神医学会】と【ICD-10:国際疾病分類】ともに診断基準があります。【ICD-10:国際疾病分類】では、別の言い方も用意されていますす。

【DSM-IV-TR:アメリカ精神医学会】回避性人格障害(パーソナリティ障害)は、英語の「avoidant personality disorder(APD)」の日本語訳です。avoidantを英和辞書で引くと、「回避性の」と記載されています。

【ICD-10:国際疾病分類】では、英語の「Anxious (avoidant) personality disorder」となって、不安性(回避性)人格障害となります。Anxiousを英和辞書で引くと、「心配な、不安な」と記載されています。

回避性人格障害(パーソナリティ障害)は、「不安や恐怖心が強く、周りの評価が気になりそれがストレスとなる性向がある。」とされる「クラスターC」に分類されされています【DSM-IV-TR:アメリカ精神医学会】。

回避性人格障害(パーソナリティ障害)の人は、失敗や他者からの否定・拒絶を恐れ、消極的で引きこもりや内気で憶病な様子をみせます。

本当は他人と関係を持ちたいのに『否定・拒絶を恐れる心理』によって他人と効果的なコミュニケーションをすることが出来ないというのが回避性人格障害の本質です。
 
 
回避性人格障害(パーソナリティ障害)の診断基準(301.82)【DSM-IV-TR:アメリカ精神医学会】

社会的な制止、および否定的評価に対して非常に過敏な反応を示す状態。成人期の早期に始まり、以下のうち4つ以上当てはまるとき、診断される。
  1. 批判、不承認、または拒絶に対する恐怖のために、重要な対人接触のある職業的活動を避ける。
  2. 好かれていると確信できなければ、人と関係を持ちたいと思わない。
  3. 恥をかかされること、またはばかにされることを恐れるために、親密な関係の中でも遠慮を示す。
  4. 社会的な状況で、批判されること、または拒絶されることに心がとらわれている。
  5. うまくできていないという感じを持つと、新しい対人関係状況で制止が起こる。
  6. 自分は社会的に不適切な人である、人間として長所がないまたは他の人より劣っていると思っている。
  7. 恥ずかしいことになるかもしれないという理由で、個人的な危険をおかすこと、または何か新しい活動に取りかかることに、異常なほど引っ込み思案である。

【出典】「DSM-IV-TR 精神疾患の分類と診断の手引き 新訂版」(医学書院)
 
不安性人格障害(パーソナリティ障害)の診断基準(F60.6)【ICD-10:国際疾病分類】

以下によって特徴づけられるパーソナリティ障害:
  1. 持続的ですべてにわたる緊張と心配の感情。
  2. 自分が社会的に不適格である、人柄に魅力がない、あるいは他人に劣っているという確信。
  3. 社会的場面で批判されたり拒否されたりすることについての過度のとらわれ。
  4. 好かれていると確信できなければ、人と関わることに乗り気でないこと。
  5. 身体的な安全への欲求からライフスタイルに制限を加えること。批判,非難あるいは拒絶をおそれて重要な対人的接触を伴う社会的あるいは職業的活動を回避すること。
関連病像には拒絶および批判に対する過敏さが含まれる。

【出典】「ICD-10 精神および行動の障害 臨床記述と診断ガイドライン 新訂版」(医学書院)
 
その他の参考事項

  • 社会恐怖(F40.1)の合併が多い。
  • 一般人口の0.8%〜5.0%
  • 【全人格障害共通】人格障害(を含む精神障害)の疑いがあれば、精神科医に診断してもらうこと。
  • 【全人格障害共通】治療は、「本人が人格障害であるということを理解すること」、そして、「自分で治そうと思うこと」が、一番重要なことです(患者の努力なくしては治療はありえない)。そして、治療には長い年月がかかり、また、家族の関与が必要です。実際の治療には、さまざまな精神療法が組み合わされて行われます。
  • 【全人格障害共通】合併精神障害を伴っていることが多いので、そのための薬物療法が行われます。従来、薬物療法は合併精神障害にのみ有効とされてきましたが、この見方は変化しつつあり、人格障害そのものの治療に有効と言う説もあります。

 
 
人格障害の参考書籍

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