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依存性人格障害(依存性パーソナリティ障害)

 
依存性人格障害(パーソナリティ障害)は、英語の「dependent personality disorder(DPD)」の日本語訳です。dependentを英和辞書で引くと「従属関係の」と記載され、反対語にindependent「自主的な」と記載されています。

診断基準は【DSM-IV-TR:アメリカ精神医学会】、【ICD-10:国際疾病分類】に記載されています。

依存性人格障害は、「不安や恐怖心が強く、周りの評価が気になりそれがストレスとなる性向がある。」とされる「クラスターC」に分類されています【DSM-IV-TR:アメリカ精神医学会】。

依存性人格障害(パーソナリティ障害)の人は、大きな決断や責任は必ず他人まかせにし、自分の欲求より、頼りにしている相手の欲求を優先させます。自信に欠け、1人でいることに不安を感じます。
 
 
依存性人格障害(パーソナリティ障害)の診断基準(301.6)【DSM-IV-TR:アメリカ精神医学会】

面倒をみてもらいたいという広範で過剰な欲求があり、そのために従属的でしがみつく行動をとり、分離に対する不安を感じる。成人期早期までに始まり、種々の状況で明らかになる。以下のうち5つ(またはそれ以上)によって示される。
  1. 日常のことを決めるにも、他の人達からのありあまるほどの助言と保証がなければできない。
  2. 自分の生活のほとんどの主要な領域で、他人に責任をとってもらうことを必要とする。
  3. 支持または是認を失うことを恐れるために、他人の意見に反対を表明することが困難である。
    注:懲罰に対する現実的な恐怖は含めないこと。
  4. 自分自身の考えで計画を始めたり、または物事を行うことが困難である(動機または気力が欠如しているというより、むしろ判断または能力に自信がないためである)。
  5. 他人からの愛育および支持を得るために、不快なことまで自分から進んでするほどやりすぎてしまう。
  6. 自分の面倒をみることができないという誇張された恐怖のために、1人になると不安、または無力感を感じる。
  7. 1つの親密な関係が終わったときに、自分を世話し支えてくれる基になる別の関係を必死で求める。
  8. 自分が1人残されて、自分で自分の面倒をみることになるという恐怖に、非現実的なまでにとらわれている。

【出典】「DSM-IV-TR 精神疾患の分類と診断の手引き 新訂版」(医学書院)
 
依存性人格障害(パーソナリティ障害)の診断基準(F60.7)【ICD-10:国際疾病分類】

以下によって特徴づけられるパーソナリティ障害::
  1. 他人に自分の重要な生活上の決定の大部分をしてもらうことを促したり、受け入れたりすること。
  2. 自分の欲求を自分が依存している他人の欲求に従属させること、および他人の意志に過度に従うこと。
  3. 自分が依存している人には、たとえ正当なことであっても要求したがらないこと。
  4. 自分のことが一人でできないという過度の恐れのため、一人でいると不安や無力感を感じること。
  5. 親密な関係をもっている人から見捨てられたり、自分のことを一人でしなければならなかったりすることへの恐れにとらわれること。
  6. 他人からの過剰な助言や保証がなければ、日常生活で決断する能力に限界があること。関連病像として自分を無力で、不完全で、精力に欠けると感じていることが含まれる。
〈含〉
  • 無力性、不全性、受動性および自己破滅性パーソナリティ(障害)

【出典】「ICD-10 精神および行動の障害 臨床記述と診断ガイドライン 新訂版」(医学書院)
 
その他の参考事項

  • パニック障害(F41.0)の合併症に多く見られる。
  • 女性に多い。
  • 一般人口の1.0%〜1.7%
  • 【全人格障害共通】人格障害(を含む精神障害)の疑いがあれば、精神科医に診断してもらうこと。
  • 【全人格障害共通】治療は、「本人が人格障害であるということを理解すること」、そして、「自分で治そうと思うこと」が、一番重要なことです(患者の努力なくしては治療はありえない)。そして、治療には長い年月がかかり、また、家族の関与が必要です。実際の治療には、さまざまな精神療法が組み合わされて行われます。
  • 【全人格障害共通】合併精神障害を伴っていることが多いので、そのための薬物療法が行われます。従来、薬物療法は合併精神障害にのみ有効とされてきましたが、この見方は変化しつつあり、人格障害そのものの治療に有効と言う説もあります。

 
 
人格障害の参考書籍

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