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抑うつ性人格障害(抑うつ性パーソナリティ障害)

 
【DSM-IV-TR:アメリカ精神医学会】の抑うつ性人格障害は、英語の「depressive personality disorder」の日本語訳です。抑うつ性人格障害は、「付録B: 今後の研究のための基準案と軸」に分類されます。

一方、【ICD-10:国際疾病分類】では、気分変調症(F34.1)の診断ガイドラインのなかに、「(含)抑うつ性パーソナリティ障害」と記載され、気分変調症(F34.1)のなかに、抑うつ性パーソナリティ障害が含まれます。

抑うつ性人格障害(パーソナリティ障害)の人は、慢性的なうつ状態です。

 
 
抑うつ性人格障害(パーソナリティ障害)の診断基準【DSM-IV-TR:アメリカ精神医学会】

  1. 成人早期に始まり現在でも様々な状況で現れる蔓延的な抑うつ的認知・行動パターンを持ち、以下のうちの5つ(またはそれ以上)で示される。
    1. 通常の気分は、拒絶、憂うつ、活気の欠如、喜びの欠如、不幸感などによって支配されている
    2. 自己概念は、不適切、無価値、低い自尊心などを中心に形成されている
    3. 批判的、被害的、自虐的である
    4. 思い悩み、心配性である
    5. 他に対して、否定的、批判的、断定的である
    6. 悲観的である
    7. 罪悪感や後悔の念を抱く傾向にある
  2. 大うつ病エピソード時にのみ現れるのではなく、気分変調性障害によって説明されるものでもない。

【出典】「DSM-IV-TR 精神疾患の分類と診断の手引き 新訂版」(医学書院)
 
気分変調症の診断基準(F34.5)【ICD-10:国際疾病分類】

この障害の特徴は、個々のエピソードの重症度あるいは持続期間において、現在のところ軽症あるいは中等症の反復性うつ病性障害(F33.0またF33.1)の診断基準を満たさない程度の慢性的抑うつ気分である。しかし過去に、とくにこの障害の発症時には、軽症うつ病エピソードの診断基準を満たすことがあってもよい。軽症うつ病の個々の病相期と比較的正常である中間期との比率は、さまざまである。患者は通常、自分で調子がよいといえる時期を数日か数週間もつが、ほとんどの期間(しばしば数カ月続く)は、疲れと抑うつを感じる。何ごとにも努力を要し、楽しいことは何もない。彼らは考えこみ不平を述べ、不眠がちで不全感をもつが、日常生活で必要なことは何とかやっていける。気分変調症は抑うつ神経症や神経症性うつ病の概念と共通する点が多い。もし必要ならば、発症年齢を早発性(10歳代後半か20歳代)か遅発性として特定してもよい。

診断ガイドライン
軽症あるいは中等症の反復性うつ病性障害(F33.0またはF33.1)の診断を満たすほどに重症であることはまったくないか、あるいはごくまれであり、きわめて長期にわたる抑うつ気分が本質的な特徴である。通常は成人期早期に始まり、少なくとも数年間、時には終生続く。発症が晩年であれば、しばしばそれ以前のうつ病エピソード(F32.−)の結果であることがあり、死別または他の明らかなストレスに関連したものである。

〈含〉
  • 抑うつ神経症
  • 抑うつパーソナリティ障害
  • 神経症性うつ病(持続期間が2年以上のもの)
  • 持続性不安うつ病
〈除〉
  • 不安うつ病(軽症または持続性でないもの)(F41.2)
  • 死別反応、持続期間が2年以内のもの(F43.21:遷延性抑うつ反応)
  • 残遺[型]統合失調症(F20.5)

【出典】「ICD-10 精神および行動の障害 臨床記述と診断ガイドライン 新訂版」(医学書院)
 
その他の参考事項

  • 【全人格障害共通】人格障害(を含む精神障害)の疑いがあれば、精神科医に診断してもらうこと。
  • 【全人格障害共通】治療は、「本人が人格障害であるということを理解すること」、そして、「自分で治そうと思うこと」が、一番重要なことです(患者の努力なくしては治療はありえない)。そして、治療には長い年月がかかり、また、家族の関与が必要です。実際の治療には、さまざまな精神療法が組み合わされて行われます。
  • 【全人格障害共通】合併精神障害を伴っていることが多いので、そのための薬物療法が行われます。従来、薬物療法は合併精神障害にのみ有効とされてきましたが、この見方は変化しつつあり、人格障害そのものの治療に有効と言う説もあります。
 
 
人格障害の参考書籍

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