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強迫性人格障害(強迫性パーソナリティ障害)

 
診断基準は【DSM-IV-TR:アメリカ精神医学会】、【ICD-10:国際疾病分類】に記載されています。

【DSM-IV-TR:アメリカ精神医学会】強迫性人格障害(パーソナリティ障害)は、英語の「Obsessive-compulsive personality disorder(OCPD)」の日本語訳です。Obsessiveを英和辞書で引くと「異常なほどの」、compulsiveを英和辞書で引くと「何かにとりつかれたような、きまじめすぎる、強迫的」と記載されています。【ICD-10:国際疾病分類】では、英語の「Anankastic」となっています。日本語訳は、同じです。

強迫性人格障害(パーソナリティ障害)は、「不安や恐怖心が強く、周りの評価が気になりそれがストレスとなる性向がある。」とされる「クラスターC」に分類されされています【DSM-IV-TR:アメリカ精神医学会】。

強迫性人格障害(パーソナリティ障害)の人は、秩序、完ぺき性、管理といったことにこだわります。信頼できる人で、頼りになり、きちんとしていて、きちょうめんである一方、柔軟性に欠けるため変化にうまく適応できません。優柔不断で、なかなか決断できません。未知なことは避けます。


 
 
強迫性人格障害(パーソナリティ障害)の診断基準(301.40)【DSM-IV-TR:アメリカ精神医学会】

秩序、完全主義、精神面および対人関係の統制にとらわれ、柔軟性、開放性、効率性が犠牲にされる広範な様式で、成人早期に始まり、さまざまな状況で明らかになる。以下のうち4つ(またはそれ以上)で示される。
  1. 活動の主要点が見失われるまでに、細目、規則、一覧表、順序、構成、または予定表にとらわれる。
  2. 課題の達成を妨げるような完全主義(例:自分自身の過度に厳密な基準が満たされないという理由で、一つの計画を完成させることができない)を示す。
  3. 娯楽や友人関係を犠牲にしてまで仕事と生産性に過剰にのめり込む(明白な経済的必要性では説明されない)。
  4. 道徳、倫理、または価値観についての事柄に、過度に誠実で良心的かつ融通がきかない(文化的または宗教的同一化では説明されない)。
  5. 感傷的な意味のない物の場合でも、使い古しや、価値のないものをすてることができない。
  6. 他人が自分のやり方に従わない限り、仕事を任せることができない、または一緒に仕事をすることができない。
  7. 自分でも、他人に対しても、けちなお金の使い方をする。お金は将来の破局に備えて蓄えるべきものと思っている。
  8. 堅さと頑固さを示す。

【出典】「DSM-IV-TR 精神疾患の分類と診断の手引き 新訂版」(医学書院)
 
強迫性人格障害(パーソナリティ障害)の診断基準(F60.5)【ICD-10:国際疾病分類】

以下によって特徴づけられるパーソナリティ障害:
  1. 過度の疑いと警戒の感情。
  2. 細部、規則、目録、順序、構成あるいは予定へのこだわり。
  3. 課題の終了を妨げる完全癖。
  4. 過度の誠実さ、几帳面さ、および娯楽や対人関係を排除するほどの生産性への不適切な没入。
  5. 社会的慣習に対して過度に杓子定規で融通がきかないこと.
  6. 堅苦しさと強情さ。
  7. 他人が自分のやり方に正確に従うよう強要すること、あるいは他人がすることをしぶしぶ承認すること。
  8. 執拗で嫌な思考あるいは衝動の侵入。
〈含〉
  • 強迫性(compulsive and obsessional)パーソナリティ(障害)
  • 強迫性(obsessive-compulsive)パーソナリティ障害
〈除〉
  • 強迫性障害(F42.-)

【出典】「ICD-10 精神および行動の障害 臨床記述と診断ガイドライン 新訂版」(医学書院)
 
その他の参考事項

  • 男性に多い。
  • 一般人口の1.7%〜2.2%
  • 【全人格障害共通】人格障害(を含む精神障害)の疑いがあれば、精神科医に診断してもらうこと。
  • 【全人格障害共通】治療は、「本人が人格障害であるということを理解すること」、そして、「自分で治そうと思うこと」が、一番重要なことです(患者の努力なくしては治療はありえない)。そして、治療には長い年月がかかり、また、家族の関与が必要です。実際の治療には、さまざまな精神療法が組み合わされて行われます。
  • 【全人格障害共通】合併精神障害を伴っていることが多いので、そのための薬物療法が行われます。従来、薬物療法は合併精神障害にのみ有効とされてきましたが、この見方は変化しつつあり、人格障害そのものの治療に有効と言う説もあります。

 
 
人格障害の参考書籍

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