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受動攻撃性人格障害(受動攻撃性パーソナリティ障害)

 
【DSM-IV-TR:アメリカ精神医学会】の受動攻撃性人格障害は、英語の「Passive-Aggressive personality disorder」の日本語訳です。Passiveを英和辞書で引くと、「受動性の、受身の、消極的な」と記載されています。Aggressiveを英和辞書で引くと、「侵略的な、攻撃的な」と記載されています。 受動攻撃性人格障害は、「付録B:今後の研究のための基準案と軸」に分類されます。

【ICD-10:国際疾病分類】では、「他の特定なパーソナリティ障害(F60.8)」のなかに「(含)受動的−攻撃的」とのみ記載されています。

受動攻撃性人格障害(パーソナリティ障害)の人は、引き伸ばし、強情さと非効率によって、受身の形で他者を攻撃します。拒絶性人格障害と言われることもあります。

 
 
受動攻撃性人格障害(パーソナリティ障害)の診断基準

全般に、社会的、職業的に適切に行動する要請に対する受動的な抵抗パターンで、成人期早期に始まり、種々の状況で明らかになる。以下のうち、少なくとも5つによって示される。
  1. 引き伸ばし、すなわち、しなければならないことを延期し、期限に間に合わない。
  2. やりたくないことをするよう言われた時、不機嫌、易怒的または理屈っぽくなる。
  3. 本当はしたくないような仕事には故意にゆっくり働いたり、悪い出来になるようにみせる。
  4. 正当な理由も無く、他人が自分に不合理な要求をするなどと主張する。
  5. 「忘れていた」と主張することで義務をまのがれる。
  6. 自分のやっていることについて、他人が思っているより、ずっとうまくやっていると考えている。
  7. どうしたらもっと能率よくなるかについて、他人の役に立つ示唆をいやがる。
  8. 自分の仕事の分担をやらないことで、他の人達の功績の邪魔をする。
  9. 権威ある地位の人々に対して、理由なく批判的または軽蔑的である。

【出典】「DSM-IV-TR 精神疾患の分類と診断の手引き 新訂版」(医学書院)
 
その他の参考事項

  • 【全人格障害共通】人格障害(を含む精神障害)の疑いがあれば、精神科医に診断してもらうこと。
  • 【全人格障害共通】治療は、「本人が人格障害であるということを理解すること」、そして、「自分で治そうと思うこと」が、一番重要なことです(患者の努力なくしては治療はありえない)。そして、治療には長い年月がかかり、また、家族の関与が必要です。実際の治療には、さまざまな精神療法が組み合わされて行われます。
  • 【全人格障害共通】合併精神障害を伴っていることが多いので、そのための薬物療法が行われます。従来、薬物療法は合併精神障害にのみ有効とされてきましたが、この見方は変化しつつあり、人格障害そのものの治療に有効と言う説もあります。
 
 
人格障害の参考書籍

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