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| タイトル:こころの取扱い説明書 |
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もし、こころの取扱い説明書があると便利だと考えたことから、あるセミナーで受講生に「こころの取扱い説明書」を書いてもらいました。受講生はとまどいながら、楽しく「こころの取扱い説明書」を書いてくれました。出来上がった「こころの取扱い説明書」を参加者と共に味わいました。「こわれやすいので大切に取扱ってください」、「乱暴に扱うと爆発します」、「生ものなので、乱暴に扱わないでください」、「爆発物ですから、取扱いに注意してください」、「磨くと輝きます」など、なるほどとうなずくものが披露されました。一人ひとりの生活体験のなかでつづられた実感あふれるものでした。他者から傷つけられたり、トラブルで傷ついた体験から出てきたものが多いように感じました。
その後、ひとりの受講生からお手紙をいただきました。その内容は、セミナーで「こころの取扱い説明書」をつづってみて、大切に取扱われたい自分に気づきました。その後、自分同様に「他者」のこころも丁寧に扱わなければならないことに気がついた、とつづられてありました。この手紙にあるように、気づかなければ、わたしたちは野放図に相手とぶつかり合い、相手のこころを傷つけているかもしれません。共に生きる人間同士が、相手のこころの取扱いを、もう少し注意すればと思います。
この冊子につづった文章は、傷がついた時やつらい時の読者の、「こころの取扱い説明書」になればと思います。こころの傷を修復するには時間が必要です。時間にプラスして「他者のあたたかい思いやり」があればよいと思います。
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| ○わたしたちの社会
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地球の約二割の人々は高度消費社会のなかで豊かな物資に囲まれて生活をしています。しかし、約八割の人々が飢えに苦しむ生活をしています。約二割の高度消費社会を支えるために地球の資源の約八割近くを消費しています。その結果、「地球の温暖化」、「オゾン層の破壊」がすすんでいます。約二割の高度消費社会の人々のなかに、わが国が入っています。
わたしたちの暮らし向きが物質に囲まれた裕福そうな生活です。この社会が出来上がるためには、大変な「競争」が行われています。高度消費社会の人々は、勝利者と言えるかもしれません。その勝利者となった人々にあらたな問題が起きています。過食や飽食、自動車を利用するために生活習慣病が現代人を蝕んでいます。このような問題の「身体化」が進行しています。また、人々は競争生活のなかで、「ひとの温かみ」や「こころのつながり」がうしなわれて暴力、イジメ、虐待などが「内面化」「行動化」しています。わたしたちの社会は、残念ながら悩みを生み出す社会構造であると言えるかもしれません。今だからこそ、この社会のなかで暮らしの場として、一人ひとりが、そこですてきにすばらしく「生きよ」という、声が聞こえてくるようです。
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| ○遊べないこころ
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気づいてみると、わたしは「遊びのない」こころをもっていました。窮屈で堅苦しい、余裕のないこころに縛られています。せかせかと勉強や仕事をしています。せっかく時間が出来ても、すき間を埋めるようなに「忙しく」暮らしています。「忙しい」を連発しなければ、罰が与えられるかのように思っている自分がいます。しかし、不思議なことにこころはいつも解放や自由にあこがれています。本当のところは、すき間が開くと怖いのかもしれません。こんなわたしがカウンセラーとして、何事ができたかは疑問です。ただ、この「やっかい」なこころとつきあってきたので、カウンセリングに出会ったように思います。
カウンセラーのこころが自由でなければ、カウンセリングができないとは持論です。自己を見つめると、ささいなことで「やっかい」が湧き出てきます。つきることのない「やっかい」といつまでも、おつきあいするしかないのだろうと思います。ここにつづったことは、自分への語りかけでもあります。
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