| タイトル:相談室の窓から 4 |
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スクールカウンセラーとして担当した志賀中学校では、毎月「相談室だより」という表題で、生徒さんと家庭向けの通信を作成しました。そのコラム記事を編集したものです。
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| ○サザエさんひとり言
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中学生のころだったと思います。何かさみしくて悲しい気持ちで道を歩いていました。季節は冬だったと思います。
ふと樹木の枝をみると、冬枯れれの枝のさきにふっくらと新しい芽が育っているではありませんか。すっかり枯れているとしか見えない樹木には生命が準備されていたのです。
さみしくて不安な中学生時代のサザエさんは、その時つらくて悲しいけど元気の素が準備されているのかもしれないと考えたのです。
つらくて悲しくてこころが寒いとき、思うのです。「春はきっと来る・・・」と。
サザエさんは今でも、このころのことをこころの中で大切にしているんですよ。
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| ○現実がつらい
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わたしたちはつらい出来事に出会うと、つい現実から逃げて夢のような世界を想像します。これはこころが自然にものごとの解決に働いた結果です。つらいときに描く夢の世界は、居心地が良く問題のないファンタジーでしょう。しばらくは、現実にもどりたくなくなるかもしれません。
サザエさんからのメッセージは、つらいが少し元気になったら、少し勇気をもって現実の方を「向いて」ください。無理にもどれなくても、「向くこと」が大切なのです。あなたたちが体験してほしいのは、「今、ここで」体験することなのです。
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| ○こころの取扱い説明書
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サザエさんはこころの取扱いについて考えています。大学生のお姉さんやお兄さん、保育所の保育士さん、サラリーマンなどたくさんのひとに協力してもらい、「こころの取扱い説明書」を書いてもらいました。できあがった説明書には、「こころは壊れやすいので大切に取扱いましょう」と書かれてあるものが一番多くありました。こころの取扱い説明書をつくるとしたら、こころは外からは見えませんが、とても壊れやすいので、大切に取扱いましょう、という説明書きになります。
サザエさんは気づいたことがひとつあります。自分のこころが傷つけられることには敏感ですが、友だちのこころを傷つけたときは感じにくいということです。自分のこころが大切なように、友だちのこころも大切なのだということに気がつきました。
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| ○こころの品質保証書
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こころは外からは見えないのですが、きっとひとそれぞれにこころの形や色はそれぞれ違うのでしょうね。
こころの品質について考えてみましょう。こころは友だちの言葉や態度で、かならず反応します。「やさしい言葉」でこころは快適になります。「つらい言葉」では、急に元気がなくなります。こころは丈夫につくられていますが、乱暴に扱うと傷がついたり、爆発しますから、大切に取り扱ってください。
中学生時代はこころが未完成な部分もありますから大切に取扱いましょう。自分のこころと同じように友だちのこころも大切に取扱いましょう。
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| ○もしも、こころにゆとりができたら
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中学生時代は、おとなへの開眼のときです。おとな社会の矛盾や問題に気づいたり、未知の不安を感じたことでしょう。こころもからだも固くなった友だちはいませんか。一段落したら、深呼吸して周りを見渡してください。こころとからだを自由にしてあげてください。
わたしたちは毎日の生活のなかで、「良いことと悪いこと」に出会います。自分の都合で「良い悪い」を判断しています。それは一面から見るからで、多面的に見ると、「良い悪い」はどちらも自然かもしれません。
もしも、こころにゆとりができたら、他の方向から「見たり」、「考えたり」してみてください。このことは、相手の立場や気持ちを考えたり、感じたりすることにつながります。このことをトレーニングすると、よりよく生きる技術が身につきます。
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