うつ病を生物学的に考察して、治す方法を見つけます。

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【要約】

うつ病は心の病気と言いながら、脳内物質のセロトニンなどが減少しています。生物として、脳内物質のセロトニンが減少する機能低下が起こっています。他に、身体の各部の機能低下は起こっていないのかを考察します。セロトニンの減少を抗うつ剤以外で増やすこともできます。セロトニン以外のの機能低下も、改善する方法を考察していきます。

 

 

現代医学では、うつ病は、精神的なもの(メンタルヘルス)として考えています。だから、心の病気と言われます。

 

ところが、心の病気と言う捉え方から脱却すると、実は、セロトニンやノルアドレナリンが減少する脳の病気なのです。また、脳以外の機能低下も起こっていまる可能性があります。

 

うつ病を心の病としてではなく、生物学的に考察してみます。

 

 

 

うつ病って、体中の機能低下が起こっているのでは?

うつ病は、心の病気と言いながら、脳内物質のセロトニンやノルアドレナリンが減少しています。

 

また、セロトニン以外の内分泌も機能低下が起こっていたり、免疫反応の異状などがあります。生物としての身体全体の機能低下が起こっているのです。

 

うつ病と身体の機能低下

 

うつ病になったから身体の機能低下が起こったのか、身体の機能低下が起こったからうつ病になったのか、むずかしいですが、上記の図が、うつ病の身体で起こっていると考えられます。

 

 

 

セロトニンの減少って、どう言うことなの?

なぜ、セロトニンやノルアドレナリンが減少しているのでしょうか? ところが、これは、よく分からないそうです。

 

精神疾患との関連

セロトニントランスポーターやセロトニン代謝酵素の阻害薬、セロトニン受容体拮抗能を持つ薬物が精神疾患の治療薬として用いられており(セロトニン神経系、抗うつ薬、抗精神病薬などの項目を参照)、セロトニン神経系の何らかの異常が精神疾患に関与すると考えられている。特にうつ病との関連も知られているが、その詳細は明らかではない。古典的なセロトニン仮説では脳内セロトニンレベルの低下、もしくはセロトニン神経系の機能低下がうつ病の原因とされたが、それを支持する直接的な証拠はない。トリプトファンの欠乏によって実験的に一過性のセロトニンレベルの低下を生じさせても健常者の被験者では気分の変化は生じない。一方で、うつ病の罹患歴のある被験者では抑うつ気分が生じる。従って、うつ病に伴ってセロトニン神経系に変化が生じる可能性はあるが、それが疾患の原因もしくは病態基盤に関与するかどうかは不明である。うつ病に限らず、精神疾患におけるセロトニン系の異常の可能性は、病態生理学的事実よりも主に治療薬の作用部位に基づいて推測されたものであり、病態仮説の域を出るものではない。

 

この情報は、セロトニン - 脳科学辞典より引用しました。なお、脳科学辞典は、最先端の研究者が、承認を受けて記載されており、分かっていること、分からないこと、推測されることなどが明確に分離されています。

 

 

うつ病で心療内科に行くと、抗うつ剤と抗不安剤が処方されます。この抗うつ剤は、セロトニンやノルアドレナリンが減少に着目して、セロトニンやノルアドレナリンの無駄になる再吸収を阻害して、少しでも活用しようとする薬です。自殺するかどうかと言う状態ですから、この薬の緊急状態の処方は良いのですが、薬からの離脱がむずかしかったり、人によっては副作用で苦しむことになります。

 

 

 

 

うつ病には、抗うつ剤しか効果がないのか?

うつ病には、この抗うつ剤しか効果がないのでしょうか?

 

権威のあるところプロジェクトを紹介します。独立行政法人国立精神・神経医療研究センターが行なっているプロジェクトです。2つ紹介します。「機能性低血糖」と「栄養学的治療法」です。

 

 

機能性低血糖

機能性低血糖と言う症状があり、これは、うつ病との関係があります。

 

機能性低血糖を調べるプロジェクト(独立行政法人国立精神・神経医療研究センター)のチラシは、ここです。

 

【抜粋】
統合失調症やうつ病を発症すると、耐糖能異常になりやすいと言われておりますが、詳しい原 因は分かっていません。また、機能性低血糖症は、うつ病や不安障害に似た症状になりやすく、 うつ病などと間違えられることがあります。機能性低血糖症であれば、食生活を見直すことで、 症状を改善させることが期待できます。

 

[補足]
機能性低血糖については、うつ病の生物学的考察のなかの1ページとして詳しく解説しています。

 

 

栄養学的治療法

栄養とは、たんぱく質・脂質・炭水化物(糖質)、ビタミン、ミネラルです。

 

栄養学 的治療法を開発することを目的のプロジェクト(独立行政法人国立精神・神経医療研究センター)のチラシは、ここです。このチラシの抜粋は下記です。

 

【抜粋】
★脳の健康と栄養
偏った食生活をしていると、脳に供給される栄養のバランスが崩れます。脳に適したバランスのよい栄養をとることが心身の健康につながります。
★何を研究するの?
気分障害(うつ病、躁うつ病)、精神病性障害(統合失調症など)の患者さまや健 康な方を対象に、病気と関連する栄養素や生活習慣を科学的に解明し、栄養学 的治療法を開発することを目的としています。

 

 

 

身体の各機能の連鎖

身体の各機能は、相互に密接していると思いませんか?

 

精神的に落ち込んだときに、風邪をひいたという経験はありませんか? また、アダルトチルドレンの人は、過去の心の傷から、大人になって精神障害に悩むといいますが、この精神障害以外に、アトピー・アレルギー疾患、過敏性、肩こり、月経前症候群などを併せ持つ人が多いと言います。

気分の落ち込みから風邪を引く説明図

 

 

逆の場合です。身体の機能低下が先に起こって、精神状態が悪化する。風邪をひいたら、精神状態が悪化することもあります。

風邪をひいたら気分が落ち込む説明図

 

 

人間の身体は、相互に密接に関連していて、どこかに機能低下が起こると、他の機能も低下するようです。負の連鎖が次々に起こっていくようです。精神的に落ち込んだときに風邪をひいた、風邪をひいたことで、さらに精神状態が落ちることは経験があると思います。

気分の落ち込みと風邪をひくことは相互に関連している説明図

 

 

前述した機能性低血糖も同じです。機能性低血糖と言う症状があるから、うつ病になる。

機能性低血糖からうつ病の関連図

 

 

機能性低血糖を調べるプロジェクトのチラシでは、うつ病の人は耐糖能異常(機能性低血糖)になりやすいと書かれている。

うつ病から機能性低血糖の関連図

 

結局、相互に関連していると思われます。

うつ病から機能性低血糖の関連図

 

 

 

ところが、現代医学では、このような考え方は主流ではありません。風邪の治療に行って、「気分が落ち込んでいた」と話しても、まず、取り合ってくれません。治療にも反映されないでしょう。

 

説明では分かりやすい例を挙げました。これと同じことがうつ病でも起こっている可能性があります。

精神と身体の機能は相互に関連している説明図

 

 

 

身体の機能にはなにがあるのか

身体の機能ってなになんでしょう? この機能が生物としての必要な機能です。

 

「内分泌・代謝」「自律神経(交感神経副交感神経)」「腸内環境」「免疫」などです。他にもいろいろな機能がありますが、身体の防御を中心に記載しました。

 

これらが、相互に密接に関連しています。連鎖のイメージ図です。

身体の機能の連鎖

 

 

上の図では、直列に記載しています。玉突きのイメージです。実際には、それぞれがそれぞれに関係しています。

身体の各部が相互に関連している6角形モデルの説明図

 

上の6角形モデルでは、怪我など身体外部の不調も関係するので、「身体」と言う項目を増やしています。

 

 

 

うつ病が先か? なにが原因、なにが結果かは、分からない

身体の機能低下に陥る一番初めのきっかけがあります。

 

ところが、ある時間経過後は、相互に密接に関係しているため、各部で機能低下が起こっています。このとき、初めのきっかけとなる問題を改善しても、既に機能低下したところから、負の連鎖で、完璧には改善できません。

 

精神状態や過労から、うつ病になった。この状態から、身体の各部の機能低下が起こった。仮に、初めのきっかけの精神状態の問題は取り除かれても、身体の各部の異状はそのまま残った。

精神と身体の機能は相互に関連している説明図

 

 

機能低下に陥った各機能に着目して、改善する必要があります。

 

 

 

 

 

うつ病の生物学的考察の目次

うつ病の生物学的考察は、次のページから構成されています。

 

 

 

 

 

 

うつ病の治療ポイント―長期化の予防とその対策
生物学的考察 セロトニンの合成
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