http://watchan.net/utubyou/ 辞典
犬のワトソン > うつ病講座 > うつ病以外の心の病気と関連書籍
 
うつ病によく似た病気について紹介します。脳内物質の同じ問題による違う症状や、違う原因による同じ症状なども理解しておきましょう。それぞれの病気の項目内に本の紹介もしておきます。


仮面うつ病
ゆううつな気分などの精神症状はなく、各種の身体的症状のみ出てきて、うつ病とは思えない状態を、仮面うつ病と言います。各種の身体的症状とは、睡眠障害、食欲低下・体重減少、性欲低下、意欲低下・集中力低下、肩こり、頭痛、発汗、耳鳴り、めまいなどです。仮面をしたうつ病と言う意味で名づけられていますが、うつ病です。ゆううつな気分不安感がないため、うつ病とは、なかなか判明しません。ひとつの目安は、うつ病になりやすいタイプかどうかです。うつ病になりやすいタイプの方が、このような症状で困っていれば、仮面うつ病を疑ってみればよいでしょう。

パニック障害(Panic Disorder)
突然、激しい不安に襲われ、胸がどきどきしたり、息が苦しくなったり、めまいがしたりする発作(パニック発作)が、繰り返し起こる病気です。発作が何回も起こると、「また発作が起こるのでは」、「外出先で起こったらどうしよう」などという不安が強くなっていきます。そのため、以前に発作が起こったところや電車の中など発作が起こったときに逃げられない場所を避けるようになります。そのため、ゆううつな気持ちが続き、日常生活に支障が出てきます。パニック発作=過呼吸と考えている人もいますが、パニック発作のひとつが過呼吸と考えられます。
パニック障害の本に記載されている代表例は、JR東日本の中央線(首都圏)の特別快速の話です。この電車はほとんど止まらないため、パニック発作が起こると、次の駅で降りると言うことがなかなかできません。一度、この電車内でパニック発作が起こると、また起こるかと言う不安で、特別快速に乗れなくなります。各駅停車か快速で通勤となります。条件反射的に起こる場合もあります。
パニック障害も、なんらかの心の状態が関係していると考えられています。この病気も、うつ病と同じく脳内物質の異状によって引き起こされる病気で、SSRIなどが処方されます。

 
 
躁うつ病(躁鬱病、双極性障害)
うつ病はうつ状態のみが続く病気ですが、躁うつ病(躁鬱病)はうつ状態と躁状態が繰り返し起こる病気です。この部分から、うつ病は単極型うつ病、躁うつ病(躁鬱病)は双極型うつ病とも言われます。この躁状態は、極端な場合は、空を飛べると思って高いところから飛び降りるようなことさえあります。
躁うつ病(躁鬱病)の「躁」と「うつ」の切り替わりは、数日で起こることもあります。
注意が必要なのは、通常のうつ病でも、回復期は少しオーバーシュート気味の状態になって、軽い躁状態になります。例えば、非常によく話すなどです。これは、躁うつ病(躁鬱病)ではありません。
躁うつ病(躁鬱病)の場合、「躁」のときに抗うつ剤を飲むと危険なことを行う可能性があります。躁うつ病(躁鬱病)の治療薬は、リチウムとかになりうつ病薬と異なりますので注意が必要です。

強迫性障害(Obsessive-Compulsive Disorder:OCD)
自分でも気にする必要がないとわかっていても、不安で気になって頭から離れずに、ほかのことが手につかなくなることを「強迫観念に襲われる」と言い、この状態が異常に強くなると「強迫性障害」となります。本人もバカバカしいことだと自覚していますが、やめられないのです。
強迫観念には次のようなものがあります。
・ ガス栓の閉め忘れや鍵のかけ忘れが気になって、何回も確認する。
・ 自分が汚いものにさわり細菌に感染するのではないかという強迫観念から、特定のものにさわることができなくなります。
・ 手の皮膚がすり減るほど手洗いを繰り返すなど、何度も何度も同じ行動を繰り返してしまいます。
真面目で几帳面、細かいことにこだわるという性格の人に比較的多くみられます。
「強迫性障害」は、その約3分の1の人がうつ病を伴います。また強迫神経症の人で、一生のうちにうつ病を起こす可能性がある人は、60〜70%に上ると考えられています。
この病気も、うつ病と同じく脳内物質の異状によって引き起こされる病気で、SSRIなどが処方されます。

摂食障害(Eating Disorders)
拒食症・過食症を、摂食障害と言います。この行動は、意外なことに、心の病から起こっています。食べない・食べ過ぎると言う行動から、なにかを分かってほしいと言う叫びなのです。
1970年代に数々のヒット曲を生み出したカーペンターズ。最近でも、イエスタテーズ・ワンスモアなどをラジオなどで聞くことがあります。オヤジが大好きな曲です。カーペンターズは、兄と妹で結成されていましたが、妹のカレン・カーペンターは拒食症に苦しみ、32歳の若さで亡くなりました。「母親の愛が兄の方に注がれていたのが原因」と言う説もありますが、この説が正しいかどうかは別にして、このように心の病から摂食障害が起こることを知っておく必要があります。
母子の間の微妙な意識のずれから引き起こされていると言う説もあります。状況によりますが、母親が娘のすべてを肯定して認めてあげてください。薬物療法も行われますが、このあたりの関係修復が近道の場合もあります。

対人恐怖・社会不安障害(Social Anxiety Disorder:SAD)
対人恐怖などの症状を、社会不安障害と言います。普通の人でも、大勢の人の前で話すとあがることがあります。初対面の人と話すのに非常に緊張する人もいます。また、人前で字を書いたりしたら、手が震えることがあります。従来、このような症状が極端にひどい人でも、性格と思われてきました。現在、これははっきりした病気として治療でき、軽減することができます。

睡眠障害(Sleep disorder)
心の病の前兆として現れたりする睡眠障害。質の良い睡眠についての理解が必要です。

 
 
アダルトチルドレン(AC)
アダルトチルドレンと言う言葉は、クラウディア・ブラックが生みの親で、アルコール依存症者に育てられた子供(大人)という意味だったのですが、現在では、子供時代の無理なしつけ、虐待(精神的虐待など)、家族に大きな期待をかけられて育てられると、アダルトチルドレンになりやすくなることが分かっています。親のいうことを聞かない子はダメな子と思わされて育ち、自分のしたいことを否定され、親に認められたいがために無理をし続け、大人になってしまいます。大人になって、色々な形で、精神障害が現れてきます。機能不全家族の中で育った子供が大人になって、生き辛さを感じていると言うことになります。そして、悲しいかな、自分の子供に同じことをしてしまいます。自分がアダルトチルドレンであるなしにかかわらず、自分の子供には愛情をいっぱい注ぎ、子供の気持ちを尊重するようにしてほしいものです。

統合失調症(Schizophrenia)
「精神分裂病」と言われてきた病気ですが、精神が分裂する病気ではありません。名称から、誤解や偏見を生むため、家族会の要望により、現在では、統合失調症と言います。幻覚、妄想、社会性の低下を主な症状とする病気です。日本を含めたどの国でも、精神分裂病の発症率は0.8パーセント程度です。100人にひとり弱の率で発症するということになります。想像以上に多い病気です。あなたの知人の中にも、必ずこの病気の人がいます。発病は若い時が圧倒的に多いので、もしあなたが若ければ、統計的には精神分裂病になる率は高いと言えます。経過は人によってさまざまです。10代、20代の人に、幻聴や被害妄想が現れ、人を避けるようになる。しかし本人はその症状が病気とはなかなか理解できない。これが典型的な精神分裂病の発病です。治療しなければまず間違いなく悪化していきます。この病気は広く誤解され不当な偏見をもたれてきましたが,実は十分に治療可能な脳の疾患です。統合失調症の治療法には,糖尿病やてんかんなど他の疾患の治療法と多くの共通点があります。幸いなことに,新たな発見のおかげで回復の見込みが著しく高まり,統合失調症の人たちはこれまでよりもはるかに自立して生産的な生活を送ることができるようになってきました。あなたや周囲の人が、この病気と診断されたときは、ぜひ、本を読むなどして、正しい知識を身につけてください。

境界性人格障害(Borderline Personality Disorder:BPD)
境界例ともボーダーライン(Borderline)とも呼ばれています。境界例の方の多くが、愛する人や大事な人に見捨てられるという不安を絶えず抱えています。 特徴は、優柔不断で、すぐ人のせいにし、周囲に巻き添えを食らわすような、異常な性格の歪み。一見普通の人だが、ふるまいが衝動的すぎたり、極端にわがままだったり、人間関係が絶えず不安定だったり、物事に徹底して拘泥したりする。新しいタイプの精神障害であると医師が気づきはじめたのは、アメリカからの文献が入ってきてからです。日本では、1980年代になってようやく注目を集めるようになりました。医療現場も混乱の極地にする病気です。

 
関連書籍:分野ごと
 
     

「カテゴリーをブラウズする」の興味のあるカテゴリをクリックしてください。
関連書籍が多数あるときは、下に「1 2 3 4 5 次 > >」が表示されますので、クリックしてください。検索するとそのカテゴリで絞り込むことができます。
 
 
 
 
うつ病の関連書籍 犬のワトソン うつ病講座 いのちの電話